bussorenre Laboratory

hoge piyo foo bar

envp - main関数3つ目の引数

昨日の俺 「知らんかった……( ゚д゚)ポカーン」

C言語のmain関数には引数が”3つ”存在する。

大体Cの入門書は int main() とかだし、ちょっと毛が生えてきて、引数を取って挙動を変えましょうとかだと、argc, argv を取るだけだと思うし、sublime TextのCのsnippet もargv までしか補完してくれないし、envp ってなんやねんΣ(゚Д゚)

crt1.cには以下のように書かれている。

extern int main (int, char **, char **);

この3つめの引数が いわゆるenvp で、"環境変数へのポインタ"らしい。 環境変数bashzsh

$ set

というコマンドで確認できる。いわゆる$PATHとかの事。 実際に引数を確認するプログラムを作成してみましょう。

#include <stdio.h>

int main(int argc, char *argv[], char *envp[])
{
    int i = 0;

    /*  argc の確認 */
    printf("argc = %d\n", argc);

    /* argv の確認 */
    printf("argv = [");
    for (i = 0; i < argc; i++)
    {
        printf("\'%s\' ", argv[i]);
    }
    printf("]\n");

    /* envp の確認 */
    printf("envp = [");
    for (i = 0; envp[i]; i++)
    {
        printf("\'%s\' ", envp[i]);
    }
    printf("]\n");

    return 0;
}

で、実行結果ですが、

./a.out
argc = 1
argv = ['./a.out' ]
envp = ['TERM_PROGRAM=iTerm.app' 'TERM=xterm-256color' 'SHELL=/bin/bash' 'CLICOLOR=1'......(非常に汚い環境変数なのでお見せできません笑

となりました。環境変数は必ず hoge=piyo foo=bar という文字列で格納されているので、strtok関数などで分解してやると扱いやすいと思われます。

これは便利だ!!

PWDやHOMEなどの環境変数も入っているので、HOMEフォルダにアプリケーションの設定ファイル.ore_rcみたいなのを置けます。また、envpはfork/execしても変更されず引き継げますので(※要調査。変数をそのまま引き継ぐわけではなく、envpが格納されているメモリがexecにより書き換えられない?)

8年近く、Cのmain関数は引数2つだと思い込んでいたので、非常に勉強になりました。というか、反省しています。常識を疑うって大事(白目