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読書の時間 6限目「シェエラザード」

最近書評ブログになりつつありますね。まぁそれはいいのですが(笑)

シェエラザード。第二次世界大戦中、海底に沈んだ世界最大の豪華客船弥勒丸。50年以上の時を彼女に賭ける一人の老人・宋英明。彼の計らいにより、二人の男が弥勒丸の引き揚げを動かす羽目になるのだが……。


と、私のつたない文章力ではこの本の魅力をちっとも伝えられません。とりあえず言えることは、「まずは読め。話はそれからだ」です。
非常に美しく、そしてなんとも悲しい物語が、シェエラザードの音色に想起されたらもう弥勒丸の虜です。(笑)

弥勒丸に恋焦がれ、彼女と運命を共にすることを選んだ船員200人にも、もうちょっとスポットを当ててほしかったような気もします。やはり戦時中という時代背景、軍人や軍属が物語の中心になってしまうのは仕方ないのですが……。物語の主人公が船という非常にレアな小説だから、仕方ないのでしょう。笑 あーもーなんて悪女なんだ弥勒丸。

この本を読んで感じたことは、「過去を捨ててはいけない」ということですね。私の悪い癖でもあります。過去の過ちはなかった事に。なんてできないのです。それをしっかり受け止めて、その先に進むべき未来があるのだと、私に警笛を鳴らしてくれました。(そして、物語の最後、律子はそれを自分の中で飲み込んだ上で、彼女らしい決心をしてます。かっこいい憧れる)

今裏で読んでる別の本にも「成功ノートでなく失敗ノートを作って公開しろ」的な一節があったので、そういう事をやろうかな。と思いますw どうせ放っておいても成功は語りたくなるのだから。あ、これでなんかサービスできるんじゃね……?