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男女機会均等の妨げになっているもの

男女雇用機会均等法が成立し、男女平等が叫ばれた早数十年、もはや「男女平等」とか死後かという雰囲気が漂っている日本ですが、なんでそうなってしまうのだろうか?と色々理由を考えてみた。

ちなみにスウェーデンでは

スウェーデンスウェーデンうるさいかもしれませんが、今スウェーデンにいるので許してください汗汗汗、程度の差はあれ、欧米はだいたいこんな感じです。

男女ともに働き、男女ともに家事をするのが当たり前

という思想です。コレに反する思想を持っていようものなら国王だろうが大統領だろうがフルボッコにされます。

しかし、スウェーデンにも問題はまだまだあります。介護や医療、教育の現場など、従来より女性が多い職場は未だに女性が多く、賃金の差も(日本ほどひどくはないですが)未だに存在します。が、国民のほとんどはそれに納得しておらず、変えていこうという動きがあります。

その1:男女雇用機会均等政策に男性が参加していない。

男女雇用機会均等関連の委員会を担当していたり、少子化対策だったりの大臣だったり、組織しているメンバーって、ほとんど女性じゃぁありませんか?男性も入っていると思いますが、ほんの僅かか、残りはだいたい「見かけだけ入ってる」場合が多いと思います。
ベクショー市の市庁舎に見学に行ったとき、副市長として女性が、男女雇用機会均等政策の担当として男性が出てきました。日本人的な発想だと逆じゃないと不自然だって感じるかもしれませんね。
日本だと、少子化対策を男性がやるとかいったら「どうせ女性の気持ちなんてわからないくせに!」って大バッシングされます。男性にもめんどくさいって感情がありますし、女性にも介入されたくないって感情があります。これ結構問題だと思うのですよ。

その2:女子力って言葉の存在がまずおかしい

まぁ、女子力って言葉ももはや死語になりつつありますが、昨年から今にかけて流行最先端(?)のこのキーワードの存在自体がおかしい。
女子力の正体って、20%ファッション力、80%家庭科力です。つまり、今でも大多数の女の子は「ハウスワイフになる事」が女性として社会に価値を創造する(もっとストレートに言うと、社会に認められる)条件だと思っています。

その3:男女雇用機会均等を求めていない

そもそも、男性も女性も「男女ともに仕事をする」事を求めていない人が多いのではないか。
男性→ただでさえ就職氷河期なのにさらに仕事がなくなるじゃないか!
女性→私はラクーにハウスワイフがいいわ♪一生男に養ってもらおう♪

こういう思想。程度の差はあれ結構多くの人が持っているかもしれません。

その4:男性のエリア、女性のエリアが必要以上にある。

その1とやや被るのですが、「こういう事は男性にさせたほうがいい」「こういうことは女性にさせたほうがいい」っていう意識をみんな無意識化に持っています。
少子化対策とか男女雇用機会の話とかがまさにそうです。もっとわかりやすい例で言うと、「仕事は男性のエリア」「家事は女性のエリア」とかでしょうか。
そうそう、ベクショー市では面白いことに、男性用の公共トイレ、女性用の公共トイレってないんですよ!全部同じ構造で個室です。こういうのも非常に面白い取り組みだと思います。女の子たちは戸惑ってましたが……。

その5:「女性は弱い」っていう思想

男女雇用機会の話に限らないのですが、日本の福祉政策の根底って「弱者保護の思想」です。強い私たちが弱い障害者や高齢者や子供を守るのが日本の福祉政策です。これに女性も含まれます。確かに昔は社会的にも弱者でしたし、今でもまだまだそうだと思います。もう大多数の人がわかっていると思いますが、別に女性は弱くないです
家庭内暴力とか、DVあるじゃん!!全然女性のほうが弱い立場だし!」
その通りです。なぜDVが発生するかっていうと、それは旦那に「女は弱い」って思想があるからです。
男女ともに、女性は弱いと考えてます。「女の子はしっかり守らないとダメだよ」っていうのは、「女性が弱いから」じゃないですよ。多分、はき違えて捉えている人いっぱいいると思う。実際私も彼女にふられるまでそんな思想だったし。

おまけ

「結婚するならどんな職業の人がいいですか?」っていうアンケート。スウェーデンにも無いことは無いですし、トップは当然公務員です。けど、理由が違います。

日本人→安定した収入
スウェーデン→社会を支える素敵な人である可能性が高い

^q^

※スウェーデンは労働者の30%近くが俗にいう公務員です。そのへんも考慮してくださいね。

まとめ:根本的な思想から変えないとダメ!

冒頭にも述べましたが、
男女ともに仕事をし、家事をする。
この思想って本当に素敵だと私は思います。※私は本当に料理苦手ですが…

ちなみに、この思想にはベースとなる思想が存在します。
「自分で出来ることは自分でやる」「自分ができないことは皆に支えてもらう」
これは、福祉政策に限らずスウェーデン全土、いかなる分野においても存在する考え方です。幼い頃からこの精神をスウェーデン人はじめ、多くの欧米諸国の人々は叩きこまれています。

「留学から帰ったらお母さんが洗濯物してくれるし」っていう発想は存在しないわけですよ。

本当に男女共同参画社会を目指すなら。
もっと男性が参加するべき。そしてそれを女性も受け入れるべき。

今の日本は、お互いがお互いを差別しあい、権利を主張し合ってるだけ。少なくとも私にはそう見える。男性ばっかりが悪いわけでもないし、女性ばっかりが弱者であるとも限らない。お互いの足りないところを埋めていこうよ。ってより多くの人が考えはじめたら、日本は一歩前進すると思います。