ゆめのなかを。
そう。
ずっとゆめのなかにいる。
悲しい夢も、楽しい夢も、全ては目覚めてしまえば、忘れてしまう
人生もそう。終わる時には、すべて、忘れてしまう。
そこには、何の感情もない。ただただ忘却だけが待っている。
私は、夢からさめてしまった。
18歳。
私の心の時計が、そう告げている。
怒ったり泣いたり、悲しんだり落ち込んだり、嬉しかったり楽しかったり、幸せだった。
でもそれは夢のなかの出来事で、何も残っていない。最初から何もなかった。
いや…、そうじゃない。
私はちゃんと、前には進んでいる。
前見た時、時計は16歳だったから。
2年取り返すのに3年もかかってしまった。
私の実時間2010年から2012年にかけての行動は、失った16歳から18歳までの時間を埋めるのに費やされた。
私はずっと、現実で夢の中を生きていた。
ようやく目が覚めた時、私は浦島太郎状態だ。
私は、失った19歳から21歳までの時間を埋めなければならない。