bussorenre Laboratory

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自分が前に立つしかない

やはり、同じ失敗を3度もしたのは非常に良くないと考えている。

1度目は偶然かもしれないが、2度目があった時点で再現性のある失敗であり、3度目の失敗は、その反省を生かせていないか、地震や災害のような物で、数年周期で必ず発生するものと考えなければならない。4度目の発生を防ぐために。あるいは発生しても、そのダメージを抑えるために、抜本的に、自らの性格・あるいは生き方・あるいは環境。何らかの構造の変革が必要だと考なければならない。

私は運がいい。なんせまだ元気に生きてるし。万全、とまでは言わない物の、85%くらいまで回復してきた。

だからこそ、次こそは天に見放されるかもしれないと想定しなければならない。今まで頼ってきた道しるべとは違う道を模索して、生きていく必要があると考える。

その中で、一つ考えていることがある。

もう「自分が前に立つしかない」という事。

世の中には、経営センス・技術力・プレゼンス・人脈・学歴に優れている人がたくさん居る。 どんなジャンルのどんな分野でも、私より優れた才能を持つ人は、文字通り五万といる。

だから、その「私より優れた才能を持つ人」にリーダーを任せ、自分のなすべきことを進める事こそが、 最も賢く・正しい意思決定を組織にもたらしてくれると考えていた。

実際に、新卒で入ったリクルートと言う会社は、まさに「優れた業績を収めた者にリーダーをさせよ」という文化であった。それでリクルートという企業は非常に上手く回っていたんだと思う。人材市場での採用競争が激化し「優れた業績を収めた者」をリーダーに据える事が出来なかった組織から腐敗し、解体されていくのは何度も見た光景だったからだ。

しかし一方で、「優れた業績を収めた者にリーダーをさせたからダメになった」例もたくさん見てきた。ビジネスにおいて「優れた業績」は結果論でしか無く、運の要素も非常に強い。再現性のない成功はそのまま「生存者バイアス」となり、正しく現状が再認識されないまま、部下を疲弊させ組織が崩壊してきた例もまた、たくさん見て来た。

先駆者であったり、上司や先輩、組織のリーダーの言う事が正しいとは限らない。

もちろん、正しい時の方が圧倒的に多い。なぜなら、そこに至るまでに様々な経験や知識が蓄積されているため、より合理的な判断が下せる確率が高いのは間違いないだろう。しかし、人間である以上、所詮は天然のタンパク質でできたディープラーニングに過ぎない。学習していない物は上手く生成できないし、過学習の結果、丁度いい塩梅を超えた物を生成してくることだってある。

私の1/3生(半生と言うには早すぎる)を振り返ると、心身を壊すような失敗を三度した。

その3回はいずれも全部、「自分はAだと思うが、どうしてもBだと言うのならそっちを信じたい」と言う場面で起こってきた。 「リーダーを立てる」とはそう言う事であり、組織とはそう言う物なのだと今でも信じてるし、間違っていないと思う。

「思考停止しているだけではないか」と言う声も聞こえてくるかもしれない。その通りである。組織を前に進めるために思考停止したのである。船頭多くして船山に登る、船を進めるために、思考を止めたのである。集団の優先度を上げ、自己の優先度を下げたのである。そして、その意思決定と行動をしたのは、他ならぬ自分自身であり、その失敗の原因と責任は全て自分にある。

私は、自分の意思を曲げ過ぎた。友人・家族・組織。あらゆる人間関係で、自分の意思を曲げてきた結果が心身の崩壊であり、その反動が「1年間、誰とも関わらなくて平気」という異常な状態を生み出したのだと考える。これは、私個人の性格の問題であり、「それがbussorenre君の良さである」と評価してくれる人も居れば、「それが君の弱みでもあり付け入る隙を与えやすい」と注意する人も居る。

元々持つパーソナリティと、ポジションが付与するパーソナリティを合成することで、きっと、丁度いい塩梅になるのではないか。 自分の希望・わがまま・身勝手。そう言ったものをどんどん主張して、自分の意思を曲げ過ぎない事。かつ、集団のために意思を曲げ過ぎてしまう性格を生かす。

と考えた時に、「自分が前に立つしかない」という結論に至った。

 

「前に立つ」にも色々と方法はある。一応多分きっと私は分類上エンジニアなので、エンジニアリーダーとして、プロフェッショナルリーダー、テックリード、はたまたエンジニアリングマネージャーなど、前に立つ方法は色々ある。しかし、極論を突き詰めていくと、やはり事業を起こしてその代表をするところに集約されていくと思っている。

最も、優れた起業家なんて物は、「会社作りたい」と思った時点でもうすでに会社を作り何らかの事業を行っているのだろうが、私はそうではない。会社経営が向いているなんて思った事は一度もない。しかし、世の中には「雇われ社長」という言葉があるのだから、なんらかの後天的な学習によって、そこを成す事は出来るかもしれない。起業は若いうちにやれと言うが、EXITは50代でやれと言う声も最近よく聞くし。幸い、私の知人には起業家が結構な数居るので、ノウハウは手に入りやすい。

4度目の失敗になるかもしれない。

しかし、どうせ後は死ぬまで生きるだけなので、やってみて損は無い気もする。

前に立つときに一番大事なのは、後ろから刺されない事。

後ろから刺される不安を持ったまま前に立つことはできない。なので、次は、後ろからしっかりヒールしてくれるアコライト(ネタが古い)を探すことから始めていく。