bussorenre Laboratory

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地域活性化に必要な要素

こんばんは。毎日スウェーデンで楽しい日々を過ごしておりますぶっそです(*´∀`)!

まぁ、ちょっとおみやげ買いすぎ…?((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

Vaxjo、ストックホルム、IKEA一号店、ガラスの街、Kosta Boda、エーランド島、植物学者リンネ発祥の地、ルンドなどなど、かなりの地域をめぐっています。

以前、少しだけ地域活性化について触れてみたので、じゃぁ実際に地域活性化に何が必要なの??ってスウェーデンで研究してみた。情報源は実際にスウェーデンで見たもの聞いたもの調べたもの。

スウェーデンの地方自治制度と税金の仕組み

地方自治制度の超おおざっぱな説明ですが、日本同様、国、県、市町村(コミューンって言います)の政治区分があり、20の県とスウェーデン全体で290のコミューンがあります。これが俗にいう地域っていう要素になるのではないかと思います。財源は国からの支援金と地方税、公共事業などでの収益です。借金はほとんどありません。ちなみにこの地方税なのですが、消費税(6%,12%,25%,商品によって変化)と所得税です。
この所得税ですが、非常にわかりやすい制度をとっています。

  • 全員所得の20%はコミューンに収める
  • 全員所得の10%は県に収める
  • 所得が一定以上を越えたら、超過分の50%を国に収める。

例えば、月収3万Krの人と、月収4万Krの人がいるとします。(krはクローンと言うスウェーデンの通貨単位)

  • 30,000 * 30% = 9,000kr (手取りは21,000kr)
  • 30,000 * 30% + 10,000 + 50% = 14,000kr(手取りは26,000kr)

と、このようになります。ちなみに、この国税を払うラインですが、国民の平均年収などに依存して決められるので、細かい値がコロコロ変わります。

※これだけでどうやって国や県を回しているんだってツッコミがあると思うので一応記述すると、これ以外にも税制度はいっぱいあります。法人税、社会保障費(企業や国が負担)、タバコ税・印税・ガソリン税・車でのストックホルム通行税などなど。

また、国・県・コミューンの役割が結構明確に分かれています。

    • 警察・消防・外交などの夜警国家的役割を果たす。
    • 当然ながら立法もここ
    • 14の大学は国が管理
    • 教育課程の大雑把な編成や
    • 男女雇用機会均等の推進など
    • 全体的に指針を決めるのに徹する事が多く、国が直接何かをすることはあんまりない。
    • 主に医療に対して役割を持つ
    • その他細かいこと
  • コミューン
    • 高齢者介護
    • 小中高等学校
    • チャイルドケア
    • 環境政策
    • 生活インフラなど細かいこと
    • 具体的な実行手段や方法などは地方が決める

とこのようになっております。
地域活性化に必要な条件1:権利と財源の地方化
地域に財源と権利がしっかり存在することは、地域活性化の必要最低条件です。コレがないともうどうしようもありません。
※正直この時点で日本の大多数の市町村は死ぬんじゃないか?w

※スウェーデンの県の仕組みが結構ややこしい。
県は国からの出先機関(レーン)住民から選出される議会(ランスティング)の2つを持つ。レーンの財政は国持なので、この記事では国として扱う。

地域の社会機能をしっかりさせる。

次に必要なのは地域の社会機能。その地域で子供を産めるか?生活できるか?仕事はあるか?この3つが問われます。小学校中学校が存在しない市町村ももしかしたらあるかもしれません。その時点でもうその地域は滅ぶしかありませんが…。病院・高齢者介護施設・介護業者・郵便局などの公的に必要な仕事に加え、スーパーマーケットとか、大工してくれる人がいるかとか、企業活動に近いところだけど社会性を持つ人の存在が非常に重要です。昨今の限界集落を見ていると、農家ばっかりの地域がほとんどです。農家だけ…社会性ってなんだったっけ(←
地域活性化に必要な条件2:社会機能の存在

その地域を支える産業の存在

その地域がどんな産業で支えられているかというのも非常に大きな問題です。日本の限界集落は基本的に農業で成り立っている所が多いです。もうみなさん知っての通りだと思いますが、農業そのものがもう死にかけています。(漁業はまだまだしっかりしている)農業で支えられている街はもう農業の時点で不安定なのです。つまり、限界集落にはその地域を"支える"産業が存在しないと言えます。
スウェーデンに存在する田舎町コスタ。ちょっとお洒落な人ならこの名前を知らない人は居ないでしょう。世界的に有名なガラスブランド。Kosta Bodaの存在する街です。この街は、本当に田舎です。人口も全然居ないし。この街はガラスという産業に支えられて300年生きています。
産業が存在しないと、食べていけませんから、産業の存在しない地域も滅び行く運命にあると言えます。
地域活性化に必要な条件3:地域を支える産業の存在

その地域特有の資源と産業の存在

ここから先は本当に地域が「活性化」する条件です。今までのは地域の「生存」に必要な最低十分条件でした。その地域がより発展するのに必要なのは「資源」です。
これは単に石油が採れる街だぜ!!とか物的な資源とは限りません

  • 海に面している
  • 特定の農業に適した土地である
  • 気候が穏やかである
  • その街に古くから伝わる伝統と歴史がある(アイヌ琉球など)
  • 二次産業の原料となるものが存在する(物的資源)
  • 都市部との交通のアクセスが良い
  • アントレプレナーシップを持つ人的資源

今思いつくだけでざっとこんな感じです。「その地域にしかない資源」を使って産業を起こし、グローバル化する世界に挑戦する必要があります。例えば京都なんかはわかりやすいですね。伝統と分化と世界遺産の街です。これらを用いて観光業が盛んですよね。当然資源だけでは産業は起きません。優秀な人材が必要です。優秀な人材は外部から招いたり、育てることができます。
この「その地域にしか存在しない産業」を起こすという事が、グローバル化する世界にも勝てる小さくて強い街が生まれます。
日本でも、ブランドを持つ農家は強いですね。その街にしか無いものだから。
地域活性化に必要な条件4:その地域にしかない物の存在

その地域の魅力と郷土愛

活性化の最後のキーポイントです。いくら産業があってもその地域にしか無いものがあっても、それに魅力を感じれなければ人はよってきません。いかに多くの人にとって魅力のある「地域特産」を生み出せるかが最も難しく、日本の大多数の地域が達成できていないところです。
また、魅力がある街には強要せずとも「郷土愛」が生まれます。こんないい街で育ったんだから、この街に何か還元したい。「この街に憧れて引越ししてきた。この街のためにがんばりたい!」等々。街にも人間関係にも同じことが言えますね(笑
地域活性化に必要な条件5:地域への魅力と郷土愛の存在

※移民問題のあるスウェーデンですが、本当に魅力のある街は移民の人も郷土愛を持ち、その街に貢献しようという意識が高くなります。サッカーの応援チームで大げんかするだけで、皆で社会を作っていこうっていうスタンスになります。

地域活性化具体例(スウェーデンの例)

私が訪れたスウェーデンの中で、特に上手に回しているな。と思ったのが3つあったので紹介します。

ガラスの街:コスタ

産業の街。先ほどから何度も述べているKosta Bodaのある街。ガラス作りに適した環境がここに存在するため、世界がどれだけグローバル化しようとも、Kosta Bodaのブランド工場が全て海外に行ってしまうという事はありえない。

the most green city in the world:ベクショー

政策の街。最も環境に良い政策をとっているとヨーロッパでは有名。また、高齢者介護施設もスウェーデン1位の評価を持っていたりと、非常に政策的に力を入れている街。スウェーデン移民博物館が市内に存在する。また、国に14しかない国立大学も存在する。

IKEA発祥の地:エルムフルト

世界的な家具メーカーIKEAの発祥の地。また、世界的に有名な植物学者。リンネの生まれた街でもある。そこそこ歴史のある街。"植物"をテーマに街中で様々な自然活動が行われている。

まとめ

あなたの住む街や活性化させたい地域は5ポイント中何点満たしていたでしょうか?文中にも書きましたが、最初の3つがどれも存在しない街は、本当に限界なのでその生涯を閉じさせてあげたほうがいいと思います。また、4,5の条件を満たしていなくても、あなたの地域にはどんな資源が眠っているか。どのような産業を起こすことが出来るか。どんな魅力的な街を作れるか。住民が絶えず意識していると本当にいい街ができると思います。


※多分穴だらけだと思うので、意見・感想・批判等お待ちしております。