bussorenre Laboratory

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2020年を振り返る

@bussorenre です。今日が仕事納めでした。

個人的にも最後の20代ということで、かなり区切りとなる年だったなと思います。2020年は、世界的にも、自分的にも大変化の年でした。

まず、コロナ。

現在進行系なのでアレコレ言及するのも難しいのですが、確実に言えることは、まさか2020年にもなって世界的に感染症が大流行して大混乱になるだなんて誰も予想してなかったなと思います。もちろん私も予想してませんでした。 それがあれよあれよという間に大変なことになって。

でも、だからといって「コロナが来たから世界が変わってしまった」とはあまり思えず、「コロナによって今まで水面下で動いていたものが表面化した」とか「コロナがその動きを加速させた」と考えています。

随分前から、リモート出勤、時差出勤、在宅勤務などは叫ばれており、徐々にそういうムーブメントは広がりつつありましたし、実際、私の所属する企業ではコロナ以前から(事前承認は必要だが)フルリモートOKでした。 チャットだけで、オンラインだけで完結するコミュニケーションなんて、MMO全盛期に廃人をしてきた私からしたら現実世界でのコミュニケーションよりも慣れ親しんだものなので、 困ることはなかったです。余計な忖度もなく、オフィスで他者の目線を過剰に気にすることもなくなり、自分らしく、自分の得意な方法で、自分の役割をこなすことができたと思います。

さて、そんな世界を加速させたコロナによって、私生活も大きく劇的に変化しました。何かというと、離婚しました。

永く続かせたいとは思っていました。が、あれよあれよという間に、一瞬で瓦解しました。 反省はたくさんあります。相手のこともあるので詳細は述べません。

ただ一つ言えることは、自分の意志で決めたこと。進めて来たこと。背負ったリスク。払った代償。 これら全てに偽りは何一つなく、「やりきったぞ」と自分に言えることですね。

「あのときどうすればよかったのか?」をどう振り返っても代替案などなく、つまり、その時の自分に出来る全力を出し切っての失敗だとしか思えないのです。 全力でやりきった事に後悔なんてないってかっこいい主人公は言いますが、そんな事はまずなく、全力でやりきったからこそ、後悔があります。 もちろん、相手のことは、たとえ宇宙が滅んでも許しません。私はそんなにキレイな人間ではありません。恨むべくは恨む。

ただ、もう一つ言えることは、この件に関して、金銭的・時間的にはかなり大損をしましたが、それで済んだということです。つまり、まだ取り返せます。

人生において、高校生というのはたった3年間しかなく、その期間は(少なくとも日本においては)やり直すことはできません。 私が人生で大きく挫折したあの期間は、もう戻ってこないし取り返せない。だからこそ、今まで辛く・深い闇に囚われたまま生きてきました。

しかし、この件に関しては、まだまだ取り返しが効くんですね。別に再婚しても良いわけですから。これはありがたい。 人は「失敗を恐れずにチャレンジしろ」と無責任に言いますが、それは失敗しても後がある心身ともに裕福な人たちのセリフで、多くのケースにおいて、一回失敗したら再起のチャンスなんてほぼないんです。

なので、この「失敗しても次のチャレンジがある」というのは非常にありがたいです。

そして、私自身も、いつの間にか「失敗しても後がある」心身ともに裕福な人になっている事に気が付きました。

「次のチャンスやチャレンジ」を提供してくれる場所・機会・人に恵まれていること。 また、私とともに、あるいは私の代わりに怒ったり喜んだりしてくれる人々に囲まれていること。 私の存在を認めれくれ、次の私に期待を寄せてくれる人がたくさんいること。

これほど、これほどありがたいことはないんです。

特に今回は上記のような事もあって、かなり多くの人に助けてもらいました。これは本当に感謝しています。

その恩を仇で返さないための唯一の方法は、「前向きに生き、次の機会に挑戦する」こと。それだけなんですね。 これに気がつくことのできたのが今年最大の気付きだったでしょうか。

お世話になった方々、本当にありがとうございました。

さて、ここまでエモい話で具体性のないふわっとした話題だったんですが。笑

具体的な仕事の話でいうと、今年はいっぱいプログラムを書きました。

実はかれこれ10年近く、プログラムと向き合うのが苦痛で苦痛で仕方がなく、 長い長いスランプを生きてきたのですが、一昨年くらいからその出口が見え始め、ようやく完全にスランプを脱出したなと思います。

10年かかりました。好きなことで生きていく大きなリスクの一つに、精神的に取り返しがつきにくいことがあると思います。その間、なにかの未練で成仏できないさまよう魂みたいな感じでした笑

業務で書いたプログラム量はおおよそ去年の2倍。趣味プロ含めるとおおよそ3倍近く。何か書いたり作ったり調べたりしたでしょうか。スランプの期間はこれが苦痛で苦痛で、 「これを調べても、これを作っても無駄になんじゃないだろうか」という虚無感と恐怖感に襲われない日はなかったです。

ここに至るまでのブレイクスルーは何段階かあるのですが、まず1つが、Scala と出会ったこと。これは非常に大きいです。 今まで様々な言語を触れてきましたが、そのたびに「なにか違う」という違和感を拭えずにいました。go言語を触れたころあたりからこの違和感の正体に気が付き始め、 Scala で完全に払拭できた感じでしょうか。 静的型付けの有用性の再確認。関数型的なアプローチを提供する裏側で、しっかり計算機科学的に効率の良いアルゴリズムを採用していること。実際にビジネスロジックを表現するのにかかせないOOPとしての側面。 広く利用されるJVM上で動くという利点。

何より、学べば学ぶほど、自分の力になっていると感じることの出来るパラダイムでした。これは、本当に10年ぶりくらいに感じた楽しさでした。初めてC++に触れた時以来の感動です。

そしてそれを業務として成立できたこと。これも非常に大きい。

実際穴だらけのコードを書いてるなって反省することも多いですが、とにかく量をこなすことを意識してきたこの二年でした。 (それでも同チーム内の1位の人には余裕で4倍近い生産性の差をつけられてるし、なんなら今年はscalafix などをいい感じにやってくれるbot にも負けてる気がしないでもないが笑)

まぁ、流石にこの精度でこの生産性じゃ微妙なので、来年はもうちょっと精度を上げると比例して生産性も上がるみたいな戦略を模索していきたい所存。

他には、(これはチーム的にどう思われてるかは正直未知数だが)スクラムマスター的な事をしたり、メンター的なことをしたりもしましたね。 自分みたいな奴がそういう重要ロールやって大丈夫か?????ってビクビクしながらやってますね。

この辺は、定量評価が難しいのでなんともな部分もあるのですが、自分の中に「あるべき姿」みたいなのが描けるようになったのは大きいですね。「ゴールが見えない」のに「これをやる」とかだと人は納得しませんからね。 そういう意味では、年始に受けたCSMトレーニング(記録記事はこれ)はかなり役に立ってます。

来年はもうちょっとこの辺を成熟して、外部に公開できる知見として出していければ良いかなという所存ですね。

とにもかくにも、激動の一年でした。来年も大変そうなので、来年の抱負は来年考えます。それでは!!